なぜクラウドファウンディングで卒業旅行に行こうとするのか(前編)
私事ですが最近、日本最大のクラウドファウンディングサービス【CAMPFIRE】にて
『チョンマゲ卒業旅行』
というプロジェクトを公開しました。
は?チョンマゲ?
アイーンッ
まずクラウドファウンディングってなに?
クラウドファンディング(英語:Crowdfunding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。(wiki)
つまり、
「僕がブラジルへ卒業旅行に行くためのお金をください!!」
と投げかけて、
「楽しんでこいよ、ほら、これ資金の足しに使ってな(チャリーンッ)」
とインターネット上のオジさんが金銭での支援をしてくれると僕にブラジルにいくお金ができるというものです。
つまり人の金で何かを成し遂げたいときに使うものです。
カテゴリごとにたくさんのプロジェクトがあるよ!
クラウドファウンディングでプロジェクトを探すときは、カテゴリで調べるのが便利です。
アートとか、ゲームとか、フードとか、いろんなカテゴリで分かれています。
ちなみに「チョンマゲ卒業旅行」のカテゴリは「ファッション」です。
周りにはこんなやつらがいます。
華やかな世界に50万円以上の支援があったり、
社会的意義の高そうな、立派な夢を実現させようとしていたり。
それに比べて僕のやつは、、、
僕が提案したプロジェクトの詳細については実際のサイトを見てもらえればと思うのだが、とにかくアホである。
簡単に説明すれば、「ブラジルでチョンマゲ姿のまま歩き回るから往復航空券の代金20万円くれ!」というものだ。
アホ①人の金で旅行に行こうとしてる。
以下、企画文からの抜粋である。
「その前になんとかして海外へ卒業旅行に行きたいのですが、就職活動で貯金が底を付いてしまいました…
そこで、自分が楽しむだけでなく人から応援されるような卒業旅行をすることを決意したのであります!」
これだけ読むと、僕はめちゃくちゃ良いやつである。
卒業旅行という名のただでさえ普段から浮かれている大学生が「卒業」を言い訳にして海外でより一層ハメを外すだけに数十万円という大金を使う私利私欲の塊を、僕はそれを人から応援されるものに変えていこうとしているのだ。
だからこそ誤解しないでほしい。
僕は、人の金で旅行に行こうとしているだけなんだ。
まずアルバイトをしろという至極真っ当な批判は僕自身からも出ています。
だけど、それでも僕は、やっぱり今回は人のお金でなんとかしたいのだ。
だって、人の金で行く旅行は最高だから。
アホ②チョンマゲになるだけでお金がもらえると思っている
このプロジェクトにおいて、
「2週間、チョンマゲでブラジルを歩き続けます。」
僕の提案はこれだけだ。これにお金を出してくれる人なんでいるわけない。
僕がもしこんな企画でお金をくれなんて言ってくるやつを見たらぶん殴りたくなっている。
あなたが今ぼくをぶん殴りたくなっているのは正常な感情だ。
それでも僕は、チョンマゲになるだけでお金をもらいたい。
だって僕は日本人で、チョンマゲは日本の伝統であり、最高だから。
それ以外の理由が必要かい?
アホ③治安の悪いブラジルで悪目立ちしようとしている。
「もしかしたら僕の人生最初で最後かもしれないオリンピックの母国開催。まだ興奮冷めやらないリオデジャネイロから、その興奮と熱気を日本に繋げたい。そのために、僕はチョンマゲ姿でブラジルを歩こうと決めたのです。」
これ、本当にとっても危険です。ブラジルはめちゃくちゃ治安が悪い。
怖くなって調べてみたら、強盗やスリが横行しているようです。
だけど安心なことに、ガイドブックには「ブラジルには日系人が多いので、日本語を話さなければ観光客とバレないので安全です。とにかくターゲットにならないように目立たないよう気を付けましょう。」と書いてありました。
…どなたか、チョンマゲをしても目立たない方法を教えてください。
アホ④リターンがめちゃくちゃイケてない
クラウドファウンディングは、支援してくれた人になにかお返しをします。
そこでこれ。
「30000円…直筆の手紙とともに、ブラジルで使用したチョンマゲを送らせていただきます。」
だれも欲しがるわけがない。3万円もくれた人に対してもはや罰ゲームか嫌がらせをするつもりなのである。
人が使用済みのチョンマゲってかなりしんどい。
とにかく応援する価値のないプロジェクト
とにかく、これがかなりヒドいプロジェクトだということは分かっていただけたと思う。
はっきり言って、プロジェクト自体にお金を出す価値はない。
だけど、それでも、僕にはクラウドファウンディングを使った理由がある。
(後編に続く)