三日以上の日記が続いたことのない俺が。

大学4年間を振り返るもの。書き手にも読み手にも見返りはない。

ブラジル4日目にしてiPhoneも財布も失った。

『ブラジルは日本より危ない』

 

ブラジルにきて5日目。滞在予定は8日間。

困った、めちゃくちゃ日本に帰りたい。

 

昨日、財布を奪われた。

朝からリオのセントロ地区(旧市街)を歩き続け、

 

豪華絢爛なカトリックの修道院や

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港に立ち並ぶ巨大なグラフィティアートを見て回った。

 

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最後はリオの大聖堂を見てから部屋に戻ろう。それで今日は1日大満足だ。

 

そんなことを考えながら歩いていた。

そしてハッとした。あぁ、いつのまにか油断していた。

嫌な予感がする、さっき横を通り過ぎた少年少女が近づいてくる。

少年ひとり、少女ふたり。歳は中学生くらい。

 

彼らは僕の背後で「テレフォン テレフォン テレフォン…」と連呼する。

声がどんどん近づいてくる。

 

「いやテレフォン無いわww2日目に砂浜に落としたわww傷口えぐんなww」と心の中で叫んだ。

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iPhoneを落とす10秒前に撮った写真。ここで座って休憩していて、立ち上がった時にポケットから滑り落ちたんだと思う。気づいてから探しに戻ったが見つからなかった)

 

「テレフォン テレフォン テレフォン…」

少年は僕の心の傷をえぐり続ける。

 

そして少年は僕の前を塞ぎ、テレフォンと言いながら僕の左ポケットに手を入れた。

そこは一昨日までのテレフォンの指定席、今はなにもない。

 

それでも少年は「テレフォン テレフォン」と連呼する。

少年は僕がテレフォンを砂浜に落として無くしたことを知らない。

 

すると何やら少年は左手にナイフを持っているではないか。

刃渡6センチくらいの、果物を切るのに向いてそうな小さなナイフ。

 

こ、これはインターネットで予習したやつだ…。

こんなときのために財布を盗られるシミュレーションを頭の中で何度も繰り返していた僕は、まったく抵抗することもなく自ら右ポケットに入れていた財布を差し出した。

高校生のときから使い続けている、ジャスコで3000円で買った安い財布。

チャックは壊れているが、まだ半年くらいは使えそうな財布。

財布との思い出が走馬灯のように蘇った。

 

僕と財布とのたくさんの思い出を受け取ると、少年たちは走り去っていった。

 

財布を盗られてから30秒後に警察とすれ違った。

もうちょっと早く来いよ~って思った。

 

財布にはブラジル通貨70R$(3000円くらい)と、日本円3000円と、Suica500円チャージ済が入っていた。

ズボンとパンツの間に2万円とパスポート隠していたのが幸いした。

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ホテルに置いていた分もいれて、残金は日本円で6万円。

R$に換金しなければならないのだが、換金所までホテルから7kmもある。

 

バスに乗れば4R$(200円くらい)なのに、1R$も手元にない…。

歩くのは怖いので、今からちょんまげ(予備も入れて2つ持ってきていた!)を5R$で買ってもらえないか、同じホテルに泊まっている人たちに交渉してきます。英語、上手に喋れるかなぁ。