『君の名は。』映画評論(ミーハーver.)
先週1週間、僕のミーハー心を揺さぶりまくっていた映画『君の名は。』
朝起きてから夜眠るまでずっと観たくて仕方なかった。
観たくて観たくて蕁麻疹でた。
周りの雰囲気に流されない強い男に憧れ、自分のミーハー心を認めたくない僕の頭の中では「ここで観に行ったら負けみたいな、器の小さい男の中で小さな戦争」が起こっていました。
僕の中の与党は「ねぇ、どうしてそんなに意地になってるのよ。アンタ、自分の気持ちに正直になりなさい?」と厳しい口調で攻め立ててきます。
ここ数年、僕の中の与党はいつもマツコデラックス。
Macのパソコンを買った時も、去年の冬にタートルネックを買った時も、マツコの声で再生される与党に従ってしまうのです。
今回も、僕の中の村上信五は敗れました。
雰囲気に流されない強い男の仮面が割れ、プライドよりもミーハーを選ぶ僕は気付かされたのです。
従うべきはプライドでないことを。
そう、僕は昨日、『君の名は。』を観に映画館に行ってきました。
割引の日で1100円でした。
以下、感想です。
新海誠にまったく詳しくないミーハーな僕が心を込めて書きました。
圧倒的な作画
まず凄く良かった点は、絵がめちゃくちゃキレイだったこと。
たぶん絵がめちゃくちゃ上手な人が作ったのかと。
僕の目はごまかせない。この作品は、絵がめっちゃ上手な人が作った。
美しい世界観
色合いが超キレイでした。
なんか、筆にめっちゃ水を含ませて描いた小6の美術作品を想起した。
淡いパステルカラーが薄くてすごいよかった。
惹き込まれるストーリー
物語もめちゃくちゃよかった。
男の子と女の子の身体と中身が入れ替わってた。
急いで走ってたら道の角でぶつかって「いてててて…」とかやってないのに入れ替わってたところが凄い。
細かい伏線
伏線も細かくて、お母さんの名前が二葉だから娘たちの名前が三葉と四葉っていう裏設定を発見。
たぶん3人目が生まれていたら五葉になっていたと思う。
新海誠が僕たちに伝えたかったこと
夢は醒めたら消えてしまう、でもその中で消えないこともある。
そんなメッセージを映画から受け取りながら、消しゴムでどれだけ擦っても消えない鉛筆の跡のことを考えていた。
その点フリクションはすげえや、全部消えるもん。
観終わったあとにあれこれと語る必要のない素晴らしい映画だなと思いました。
男の子と女の子が出会う前からお互いを求め続ける、それだけの話。
その裏で恐らくは失恋をし、結局いちばん少女漫画っぽいエンディングを迎える男の子。
ずっと田舎で暮らすことを考えていた彼が東京にいるシーンがいちばん感動したワンシーンだった。彼の人生が変わった。
彼はすごい。
惚れた女の子にそこまでできる男はなかなかいないよ。
滝くんよりも三葉よりも僕は彼推しである。
彼、なんて名前だったかなぁ。忘れちゃいけない名前。。あっ、